JIO(日本住宅保証検査機構)と建築基準法に基づく完成検査は、住宅の品質や安全性を確認するために行われるものですが、それぞれの検査には目的や内容が少し異なります。以下に両者の違いや検査内容を詳しく解説します。
1. JIOの完成検査
JIO(日本住宅保証検査機構)は、瑕疵担保責任保険に基づいて実施する検査です。この保険は住宅の10年間の保証に関わるもので、住宅購入者や施主の安心を確保するために行われます。
JIO完成検査の目的
- 瑕疵(欠陥)を未然に防ぐ。
- 保険契約の条件に適合しているか確認する。
主な検査内容
JIOの完成検査は、住宅の施工が保険基準に適合しているかを確認するもので、以下のポイントを重点的にチェックします。
-
構造や施工品質
- 建物の主要な構造部分(柱、梁、基礎)に欠陥がないか。
- 雨漏りにつながる恐れのある箇所(屋根、外壁、開口部)の施工状況。
-
仕上げ状況
- 床や壁、窓枠の仕上げに不具合がないか。
- 住宅設備機器の取り付けや機能。
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設計図との整合性
- 提出された設計図や工事計画に基づいた施工が行われているか。
-
特定の瑕疵リスク箇所
- 基礎のコンクリート部分や防湿対策。
- 雨水侵入防止の処理が適切か。
結果と保険加入
- JIOの検査を通過すると、瑕疵担保責任保険が有効になります。
- 不備があった場合は是正指示があり、再検査を経て保険適用が決まります。
2. 建築基準法の完成検査
建築基準法に基づく完成検査は、法律に定められた基準に住宅が適合しているかを確認する行政手続きの一環です。建物を使用するためには、この検査に合格しなければなりません。
建築基準法完成検査の目的
- 建築基準法や地方自治体の条例に適合しているかを確認する。
- 安全性・防火性・衛生面で問題がないことを確認する。
主な検査内容
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外観の確認
- 建築物の配置、敷地境界との距離、建ぺい率や容積率が設計通りか。
- 屋根や外壁の防水性や耐火性の確認。
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建物内部の確認
- 部屋の間取りが設計図と一致しているか。
- 設備(配管・電気配線・排水設備)が基準通りに設置されているか。
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構造の安全性
- 梁や柱の配置、基礎の仕上がりが適切か。
- 耐震壁や筋交いが正しく設置されているか。
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防火性能
- 防火区域や準防火区域における構造基準を満たしているか。
-
衛生設備
- 排水設備やトイレ、キッチンの設備が正常に機能するか。
検査の流れ
- 設計図面や申請書と実際の建物が一致しているかを行政機関や指定確認検査機関が確認。
- 問題がなければ「検査済証」が交付されます。
JIOと建築基準法完成検査の違い
項目 |
JIO完成検査 |
建築基準法完成検査 |
目的 |
瑕疵保険加入の条件確認 |
法令遵守と建物使用の許可 |
実施者 |
JIO(第三者機関) |
行政機関または指定確認検査機関 |
主な確認内容 |
保険基準に基づく施工品質や構造部分 |
建築基準法や条例に基づく法的適合性 |
結果 |
保険加入の認定 |
検査済証の交付 |
まとめ
- JIO完成検査は瑕疵保険に関わる検査で、主に施工品質を確認します。
- 建築基準法完成検査は法的な基準に基づく建物の適法性と安全性を確認します。
どちらも住宅の安全性を確保する重要なプロセスであり、施主にとっては安心して住むための大切なステップです。
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